政経講義15 国会の運営と課題

本単元のポイント
①憲法改正の発議
②政治家と官僚の関係性

今回は国会の運営と課題について。前回の投稿よりは発展的な内容を含むので、丁寧に理解するよう心がけてください!

▼国会の運営

国会の種類

国会は1年中開催されている訳ではない。基本的には1月から行われる通常国会が、約半年間続くが、その後は閉会となる。必要に応じて開催される臨時会と、解散総選挙後に実施される特別会の区別を、しっかり判断できるように気をつけよう。

国会の運営

国会の議論は、基本はアメリカをならった委員会制度を採用している。各院の議員は、それぞれの専門性に即して委員会に所属する。委員会では、議案を本会議にかける前に、審査が行われ、その議案が本会議で審議されるという流れで進む。

国会の審議の進め方

憲法改正の発議

立法機関である国会だが、法律よりも大きな権限をもつ憲法とは区別され、より厳格な過程で制定される。この手順が入試でもよく出るので、下の図を覚えておこう。

憲法改正の発議

間違いやすいポイントは、国会での発議に必要な賛成数が「総議員の2/3以上」という部分。出席議員ではなく総議員と覚えておこう。また、国会の審議が終了後、国民投票が実施される点にも注意。国民投票では過半数の賛成が必要なので、国会の発議と区別しましょう。国民投票についての知識も問われることがあるので、以下の図を参考にしてください。

国民投票法

▼国会の課題

国会の課題➀ 政治家よりも官僚主導の国会

国会では、国会議員以外の人が答弁を行うこともある。特に、官僚と呼ばれる各省庁のエリート達は、専門的な知識を持ち、立法をサポートする役割を担っている。しかし、大臣の代わりに答弁を行う政府委員など、官僚の役割が大きくなるにつれて、政治家の存在意義が薄れるという課題が生まれた。

国会審議活性化法による変化

そこで、政治家主導の国会を目指し成立した「国会審議活性化法(1999成立・2001施行)」により、政府委員が廃止され、新たに政治家から副大臣・大臣政務官という役職を選出する制度を作った。政治家主導の国会に戻していこうとする動きが進められている。

国会の課題➁ 活発な議論が為されていない!

国会での議論が形式的であるという課題を受け、活発な議論を求めるために始まったのが党首討論の制度である。イギリスの議会にならって1999年に導入され、2000年に現在の形式となった。

野党党首と首相との1対1という形で活発な議論が期待されてきたが、近年は年に1度という年もあり、開催の意義が薄れてきている。野党党首の参加者が多く、持ち時間の短い議論に消極的であることや、コロナ禍で余裕のない状況になったことなどの要因があるが、純粋に政治観をぶつけ合う熱い議論を見てみたいものである。

党首討論の詳細

以上の内容が国会の運営や課題について。次回の投稿でも登場する、内閣(行政)との関わりも含めて、国会は頻出単元になるため、ポイントを抑えておきましょう!

問題演習はコチラから!→政経演習10.国会の組織と立法

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