早稲田大 政経攻略!どう対策する?

大学入試関連

私大政経の特質

私大入試での政経は、一部の大学でしか出題されませんが、得意な人は是非活用していただきたいです。大学によって、出題形式や傾向が異なるので、この記事では各大学の特質について紹介します。効果的な対策方法を知り、最短ルートで合格へ向かっていきましょう!

私大政経の頻出分野!!!

□政治分野

 単元名Pt 単元名Pt
➀憲法(基本的人権)    54.1④国会         26.4
➁選挙制度35.9⑤政治への関心・世論25.6
③基本的人権の歴史      34.7⑥政治思想や宣言など24.5
私大政経の頻出分野[政治分野]

その他に、地方自治や裁判所、内閣、政党などが続きます。

経済分野

 単元名Pt 単元名Pt
➀労働問題          36.0④財政・金融      24.4
➁社会保障32.4⑤市場の原理23.8
③日本経済史31.8⑥経済学説22.2
私大政経の頻出分野[経済分野]

その他には、環境問題も抑えておくと良いでしょう。

国際分野

 単元名Pt 単元名Pt
➀東西冷戦          83.0③貿易体制       37.6
➁戦後の経済体制   49.2④軍縮問題22.8
私大政経の頻出分野[国際分野]

※別の書籍で掲載された、全国の私大政経出題単元の割合を参考に、頻出度合いを独自にポイント化したものです。ポイントが高ければ高い程、よく出ると思ってください。2023年入試におけるデータであることと、大まかな区分であることをご了承の上、参考にしてください。

今回取り上げるのは早稲田大学法学部と商学部において、政経の選択が可能となっています。それぞれの学部で傾向が異なるので、2つに分けて紹介します。

早稲田大学(法)の政経攻略!

法学部では、数学や歴史との選択科目として、政経の選択が可能です。

早稲田大(法) 問題の傾向

出題形式

問題構成…大問4つ。(政治分野と経済分野が2つずつ)
問題形式…4割記述式・6割選択式、論述問題あり
2023年:記述(16) 選択(22) 論述(2) 100字、200字
2022年:記述(15) 選択(23) 論述(1) 250字

あくまで過去問の情報なので、今年度がどうなるかは保証できませんが、参考にしてみてください。何といっても、私大では珍しい100字を超える論述問題があることが、早稲田(法)の特徴と言えます。詳細は以下で確認してください。

出題範囲

大問構成…政治分野と経済分野が2つずつ

早稲田大学 法学部 出題範囲

政治分野2つ、経済分野2つと書きましたが、当然その中に国際分野の内容も含まれていくことになりますので、気を付けてください。

早稲田大(法) 対策のポイント

(1)一部難題が出ることもあるが、ほとんどが基本的な問題。早稲田レベルになると、ここは出来て当然、落としてはいけない問題となる。教科書レベルの重要事項には穴を作らないようにする!

(2)教科書が扱っていない事項が問われる問題は、思考力を試す問題が中心となっている。初見の内容でも問題文の誘導を理解していけば解ける。過去問によりそのようなタイプの問題に慣れること。

(3)一番差がつくのは論述問題!ここの対策が合否を左右するといっても過言ではありません。当該学部はもちろんのこと、他大学や他学部の過去問にも挑戦してみましょう。内容は教科書レベルよりはやや高め。重要事項に関しては、資料集などもしっかり読んでおいた方がよい。

過去の論述問題例
2023 Ⅰ問8 人権保障のための「国民の不断の努力」の具体例を挙げ、どのような意味で人権保障に繋がるかを論ぜよ。(100字)
2023 Ⅳ問4 男女雇用機会均等法は、1985年に成立後、大幅な改正が行われている。1985年時点での限界点、97年の改正、06年の改正の主な内容について記述せよ(200字)
2022 Ⅱ問6 日本の裁判員制度は陪審制と参審制のどちらに近いといえるのかについて、二つの制度の差異を踏まえて記述(250字)
2021 Ⅰ問6 アクセス権を保障することの意義とそれを保障した場合の問題点について記述(250字) 

早稲田大学(商)の政経攻略!

商学部では、地歴公民型入試と呼ばれる試験の選択科目として、政経の選択が可能です。

早稲田大(商) 問題の傾向

出題形式

問題構成…大問4つ。(政治分野1つと経済分野が3つ)
問題形式…2~3割記述式・7~8割選択式、論述問題ほぼなし
2023年:記述(10) 選択(39) 論述(0) 
2022年:記述(15) 選択(28) 論述(1) 20~30字

あくまで過去問の情報なので、今年度がどうなるかは保証できませんが、参考にしてみてください。経済分野の方が大問が1つ多くなっており、経済分野の力を重視していることが分かります。また、法学部と比べて論述問題の負担は軽く、出ない年もあります。出たとしても30~50字程度のレベルで、特別な対策はしていなくても解答できるでしょう。詳細は以下で確認してください。

出題範囲

大問構成…政治分野1つと経済分野が3つ

早稲田大学 商学部 出題範囲

政治分野1つ、経済分野3つと書きましたが、当然その中に国際分野の内容も含まれていくことになりますので、気を付けてください。

早稲田大(商) 対策のポイント

(1)法学部と同様、登場する単語自体は、ほとんどが基本的な問題。早稲田レベルになると、ここは出来て当然、落としてはいけない問題となる。教科書レベルの重要事項には穴を作らないようにする!

(2)経済分野の中で、計算を必要とする問題や、根本的な理解を必要とする問題が目立ちます。選択肢があるものの、GDPデフレーターや金利などの計算、需給曲線や金融政策の過程などを考える問題が多いため、1つ1つの問題に時間がかかる印象です。以下に頻出の単元を書いておくので、なぜそうなるのかという点まで丁寧に勉強しましょう。表面的な理解では正解にたどり着けません。ここで差がつく!

過去の頻出問題例
・ GDPデフレーター、経済成長率
・ 需給曲線、価格弾力性
・ 比較生産費説
・ 円高円安
・ ジニ係数(ローレンツ曲線)

(3)論述問題は冒頭に述べたように、字数が少なくさほど難しくはない。知識が正確にあれば、正答可能である。

出題例 ・バブル経済の「バブル」は資産価格の様子についても使われる。この意味を20~30字で説明せよ(2022年)/・完全雇用とは何か、50字以内で説明せよ(2019年)

その他にも、思考実験を用いた大問や、コロナウイルスに関連する出題のように時事的な内容を含むものも出ている。基本的には読解力や教科書レベルの知識で解いていくことが可能なので、差がつくポイントは経済の応用問題と言えるでしょう。

まとめ

法学部は論述対策、商学部は経済の応用問題が合否を分ける、ということは分かっていただえたと思います。後は過去問演習をひたすらやっていくしかありません。政経は内容が新しくなっていくため、古すぎるとやりにくい点もありますが、できるだけ色々な種類の問題を経験しておくことをお勧めします。論述問題であれば、東京学芸大学や高崎経済大学、中央大学(法学部)などでも出題があります。チャレンジしてみてください。

今後も主要大学を中心に、各大学の出題傾向や出題分野、特に対策すべきポイントなどをまとめていけたらと思っています。他にも受験の情報や過去問や講義など、大学入試に役立つサイト運営をしていきますので、よろしくお願いいたします。

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