はじめに
イメージとしては倫理の哲学の授業に近いですが、関心のもちやすい偉人を取り上げ、そこから学ぶ授業(教材)を作成してみました。倫理の授業だけでなく、公共の余った時間や総合的な探究の時間などにも応用出来る内容かと思います。学力レベルが高い学校であれば、生徒が偉人を取り上げそこから学べることをプレゼンするなんて授業も面白いかもしれません。参考になれば幸いです。
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偉人設定の背景
今回の取り上げた偉人は渋沢栄一。2024年新紙幣の顔ということで、誰の目にも入る偉人がどんな人物であるかを知ってもらいたいという理由が1つ。また、銀行に関連が深いということで金融の授業にも繋げていけると考えました。人物の生涯やお札の技術といった、興味の湧きやすい話題から、そもそも銀行ってなぜ必要なのか?という固い話題へ展開していきたいと思います。
授業の流れ
プリントを見ていただければ、ざっくりした流れは分かると思います。以下のボタンより、ダウンロードしてみてください。完全無料なのでどうぞご自由に。(※無断転載は禁止です)
➀渋沢栄一の生涯・功績
日本経済の父、日本資本主義の父と呼ばれる所以について紹介していきます。彼が銀行の設立に尽力した事や、現代も君臨する大企業の数々に携わったことなどを知れば、紙幣の肖像になった理由がはっきりすると思います。今回はクイズ形式で、実際に彼が関わった有名企業を考えさせる活動を組み込んでみました。
➁紙幣の技術
今回はせっかくなので紙幣の技術についても触れたいと思い、紙幣に関するコーナーを作成しました。日本の紙幣技術は世界でもトップクラスであり、偽造は不可能と言われています。有名な3Dホログラムだけでなく、新凹版印刷やマイクロ文字にも触れると、体感できて面白いと思います。マイクロ文字はよく見ると肉眼でも確認できるので、実物があればみんなで見合っても面白いんですが…さすがに1万円を準備するのはハードルが高めですね。(笑)
③偉人から学ぶこと
今回の本題となるテーマを「もしこの世に銀行がなかったら…?」という問にしました。想定される答えとして以下のようにまとめてみましたが、これらを考えることで銀行の業務についての理解を深めることが出来ると考えます。
加えて、銀行がいかに経済に影響を与える存在かということも、理解させることが出来れば成功ですね。時間に余裕があれば、さらに「今後の銀行に求められる役割は?」なんて問いかけをしてみても面白いです。これからの経済や金融のしくみがどう変化していくかを想像し、その社会に適応する銀行をイメージしていきます。経済全体の理解、思考力が広がるきっかけになるでしょう。
まとめ
大体40分~50分程度を想定したプリントです。取っつきにくい金融や銀行の話題を、人物から掘り下げて少しでも馴染みあるものに変えられたらいいですね。よかったら試してみてください!質問等ありましたら、お気軽にコメント欄へお書きください。またこんな偉人を教材化してみたら?というアイデアがありましたら、ご意見いただけると嬉しいです。生涯が魅力的か、またその生涯から学べることがあるかという2点を兼ね備えてくれていれば、教材に出来るはずです!
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