倫理政経 受験科目はどっちがいい?

大学入試関連

こんにちは。あと2か月ほどで新年度。新三年生はいよいよ受験シーズンが始まることになります。ここで悩みどころとなるのが、受験科目の選択。公民は政経と倫理、現代社会の3つから選択できることになります。(※2025年度入試より新課程となるため、令和4年度に高1生だった学年から入試科目は変更します。今回は旧課程の入試で話していきますが、また来年度以降で新課程の入試科目について投稿する予定です)

話は戻りまして、政経・倫理・現代社会のどれを入試科目にすればよいか。選択のポイントを紹介します。

▼公民科目はどんな受験科目がある?

上に挙げたように、高校で授業として行うのは政経・倫理・現代社会のいずれかになります。しかし、入試においては4パターンの受験方法があることを知っておきましょう。

➀政経(100点)
➁倫理(100点)
③現代社会(100点)
④倫理政経(政経50点+倫理50点=計100点)

以上の4パターンになります。基本文系志望の人は地歴公民で受験することが多いため、「地歴(日本史・世界史・地理)+公民科目1つ」というパターンがほとんどです。ただし、あまりにも地歴ができず地歴を全く入試で使わない…という場合は、公民を2つ受けることも不可能ではありません。その場合、「➀+④」や「➁+④」の組み合わせは内容が被るため受験できないことになっています。

とはいえ、地歴を受けない人はあまりいないので、ほとんどの人が公民は1科目。➀~④のうちから一つを選択することになります。ちなみに④は倫理と政経が共存しますが、➀や➁に比べて難易度が下がる訳ではありません。各科目の特性は後の単元で紹介します。

▼志望校の入試科目を調べる

次に、志望校の受験科目を調べましょう。公民科目は文系理系関係なく、入試で使用する可能性がありますが、中には「現代社会が使えない大学」や、「倫理政経が必須な大学」など、受験校によって求められる科目はさまざまです。まずは自分の志望校にどの科目が必要なのか調べましょう。特に難関国公立(旧帝大など)を目指している場合は、「倫理政経」が必須になることが多いです。難関校に対応する進学校であれば、倫理と政経のどちらも授業がある高校が多いですが、そうでない高校だと政経や現社しかやらないところもあるかもしれません。その場合、倫理が独学になる…なんてこともありますので、担当の先生と相談してみてください。

▼各科目の特性を知る

それではいよいよ本題です。自分の志望校を調べ、使える科目はわかりましたか?その中から、自分の得点が取れそうな科目を選んでいくことになります。各科目の特性を紹介していきますので、自分に合った科目はどれかを考える参考にしてください。

■政経の特徴

本サイトで現在主に扱っている科目。公民科目の中で、最も受験者が多い。私大においても入試科目として扱っている大学があるため、地歴が苦手な人にとっては代替案ともなりうる。政治分野・経済分野・国際分野・現代の諸課題で構成されるが、内容としては中学校の公民を深めたものと思ってもらえばよい。後に紹介する現代社会も似たような範囲になるが、覚える知識は政経の方が深い。

政経のメリット・デメリット
政経のメリット・デメリット

■倫理の特徴

政経と比較して選択することが多い。哲学者の思想の内容がメイン。哲学(ヨーロッパの思想や中国の思想)、宗教、近現代の哲学思想、青年期の性質などで構成される。1回の授業で1人の思想を学ぶような科目なので、入試範囲としても知識量は少ない。(1つ1つが難しいが…)

倫理のメリット・デメリット
倫理のメリット・デメリット

この学問が好きな人にとっては、ただただ楽しく学べる科目なのでおすすめ。ただし、苦痛な人にとっては内容が難しいため不向きかもしれない。また、文章をある程度読まされる科目なので、一定の読解力も求められる!現代文が得意な人、哲学に興味がある人にはピッタリ。

■現社の特徴

イメージは政経に近いため、政経を勉強していればほとんど問題なく解答できる。政経を広く浅くしたのが現社と思ってもらえばよい。ただ、共通テスト全体で2問程度は哲学の分野が出題されるので(倫理で学ぶ内容)、そこだけ確認しておく必要はある。

現社で出る哲学分野まとめプリントを作ってあるので、参考にしてください。↓

現社のメリット・デメリット
現社のメリット・デメリット

共通テストに変わり、政経や倫理の文章量も増えたが、最も文章や図が増えたのが現社。読解力やグラフの読み取りが得意な人は、知識が少なくても解ける問題はある。逆に読解が苦手な場合は不向きかもしれない。例年倫理や政経よりも点が取りやすい科目となっているため、少ない勉強量でも点を稼ぎやすい部分は一番のメリット。

■倫理政経の特徴

最後に倫理政経。冒頭でも説明したように、単体である政経と倫理をそれぞれ合わせたものであり、特別難易度が低いわけではない。つまり、わざわざこの科目を選ぶ必要は無い。

どんな人が選択するか、理由は1つだけ。志望大学が「倫理政経」の受験を必要としている場合である。具体的な例を挙げると、東京大・一橋大・大阪大・名古屋大などは公民科目を選ぶ場合は「倫理政経」が必須となっている。少しでもこれらの大学を志望する可能性があるのなら、両方勉強していかなければならない。普段の授業から集中して、知識の定着を心がけましょう。

倫理政経のメリット・デメリット
倫理政経のメリット・デメリット

以上が公民の科目選択に関する説明です。参考になりましたか?実際に共通テストの過去問や、共テ模試の問題を見比べてみて、自分に合いそうな科目を考えていきましょう。現在は政経に関する投稿がメインとなっていますが、ゆくゆくは倫理も作成していきたいと考えています。少々お待ちください。

*授業プリントや一問一答プリント → プリントダウンロード
*政経に関する講義や過去問まとめ → 政経.com

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