政経では人物が登場することが非常に少ないため、出題される人物も限定されます。名前とキーワード、主著をしっかり抑えておくだけで、正答できる問題も多いため、得点源にできるようにしましょう。
▼絶対覚えるべき超頻出人物8選
以下に示す人物は、人物名と思想の内容、主著などを併せて覚える必要がある人物です。
①ホッブズ②ロック③ルソーはいずれも社会契約説の部分で出てくるため、セットで覚える必要があります。特に、ロックが間接民主制を推したのに対し、ルソーは直接民主制を理想とした両者の対比はよく出てきます。三権分立で有名なモンテスキューも、『法の精神』が共通テストで出題されたこともある頻出人物。アメリカの政治体制とも関連付けて問われます。ちなみにラッサールは、夜警国家(治安維持のみに努め、政府の関与が少ない国家)という言葉で有名ですが、本人はこのような国家を「否定的」に捉えており、皮肉を込めて名付けたものです。
社会契約説の人物に関しては、これ以降の講義で詳しく解説するので今回はこの程度にしておきます。上記の8人はいずれも入試問題で出たら必ず正解すべき人物たちなので、確実に覚えておきましょう。
▼名前とキーワードを覚える頻出人物8選
以上の人物は名前とキーワードをしっかり覚えておけば、大方問題なしというレベルです。たまには内容も問われる可能性があるので、高得点を目指している人は詳細まで抑えておきたいですね。補足をするとすれば、ウィルソンが提唱した国際連盟は、カントが理想とした平和維持体制の影響を受けているという点や、ボーダンが唱えた「主権」の3つ意味についても、抑えておくと良いでしょう。
ここで紹介しなかった人物で過去に出題があったのが、マックス=ウェーバーです。彼は国家における権力支配について説いた人物であり、「なぜ人々が権力に従うの?」という問いに対して3つの解答を示しています。
政治分野で登場するその他の人物となると、正直思いつかないくらい、全体として学習する人物は少ないです。裏を返せば、今出てきた人物さえ抑えれば、人物問題は正答できる可能性が高いということ。取りこぼしをしないようにしましょう!
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