政経講義01 政治分野の頻出人物

本単元のポイント
⑴人物の名前+キーワード+主著などを一致させる
⑵登場人物は少ないので、手を抜かず全員覚える!

本まとめの用語表記

赤蛍光ペン…共通テスト頻出の最重要単語

黄下線ペン…共テ応用問題や私大入試で抑えるべき

政経では人物が登場することが非常に少ないため、出題される人物も限定されます。名前とキーワード、主著をしっかり抑えておくだけで、正答できる問題も多いため、得点源にできるようにしましょう。

▼絶対覚えるべき超頻出人物8選

以下に示す人物は、人物名と思想の内容、主著などを併せて覚える必要がある人物です。

絶対覚えるべき政治の人物
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絶対覚えるべき政治の人物(解答)

①ホッブズ②ロック③ルソーはいずれも社会契約説の部分で出てくるため、セットで覚える必要があります。特に、ロックが間接民主制を推したのに対し、ルソーは直接民主制を理想とした両者の対比はよく出てきます。三権分立で有名なモンテスキューも、『法の精神』が共通テストで出題されたこともある頻出人物。アメリカの政治体制とも関連付けて問われます。ちなみにラッサールは、夜警国家(治安維持のみに努め、政府の関与が少ない国家)という言葉で有名ですが、本人はこのような国家を「否定的」に捉えており、皮肉を込めて名付けたものです。

社会契約説の人物に関しては、これ以降の講義で詳しく解説するので今回はこの程度にしておきます。上記の8人はいずれも入試問題で出たら必ず正解すべき人物たちなので、確実に覚えておきましょう。

▼名前とキーワードを覚える頻出人物8選

できれば覚えておくといい政治の人物
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できれば覚えておくといい政治の人物(解答)

以上の人物は名前とキーワードをしっかり覚えておけば、大方問題なしというレベルです。たまには内容も問われる可能性があるので、高得点を目指している人は詳細まで抑えておきたいですね。補足をするとすれば、ウィルソンが提唱した国際連盟は、カントが理想とした平和維持体制の影響を受けているという点や、ボーダンが唱えた「主権」の3つ意味についても、抑えておくと良いでしょう。

「主権」が含む3つの意味

最高意思決定:政治の在り方を最終的に決定する意思決定権
統治権:領域や人民を統治する国家権力
対外的独立:他国から支配・干渉されない独立性

ここで紹介しなかった人物で過去に出題があったのが、マックス=ウェーバーです。彼は国家における権力支配について説いた人物であり、「なぜ人々が権力に従うの?」という問いに対して3つの解答を示しています。

Mウェーバーによる権力の正当性分類

伝統的支配:支配者の背景にある神聖さや伝統による権力
カリスマ的支配:個人の「カリスマ(個人的神秘性)」による権力
合法的支配:法によって合法的に誕生した権力

政治分野で登場するその他の人物となると、正直思いつかないくらい、全体として学習する人物は少ないです。裏を返せば、今出てきた人物さえ抑えれば、人物問題は正答できる可能性が高いということ。取りこぼしをしないようにしましょう!

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