公共授業ネタ01 校則の議論

教員向け投稿

はじめに

新たな教科として始まった公共。今後入試科目として組み込まれることが決まった以上、入試問題によって授業のあり方も変えていかなければならないとは思っています。しかし、せっかくの新科目なので新たな挑戦ができればとも思っています。

私の意識としては、1時間のうちに作業できる時間を10分~15分(50分授業のうち)確保したいという目標を持ちながら、授業作りを進めています。実践した中で手応えのあったものを、本サイトでも紹介していこうと思います。参考になれば幸いです。

作業ネタの設定単元

今回の作業ネタは、公共のはじまりの授業で実施しました。いわば「公共の導入」です。意図としては、議論することに慣れてもらいたいといことと、この授業は他者との関わりが重視されることを意識させることにあります。議論ができれば何でもいいのですが、テーマが難しいと話し合いが盛り上がらないため、今回は生徒にとって身近な例にしました。各学校やクラスの実情に合わせて、テーマは変動させても面白いと思います。

重視した点

➀議論の仕方を身につけること

校則の違和感について議論-プリント1

最優先は活発な議論をすることであり、今回は校則について取り上げました。初回ということで、以上のような注意点をプリントに示し、論理的に意見を発することや、他者の意見を受け入れることなどを意識させました。

➁作業の流れを見える化する

グループワークを行う際には、どうしても作業スピードに差がついてしまいます。私が意識するのは全体の流れをしっかり示し、プリントさえ読めば各自で議論を進められるようにすること。今回はSTEP1~4まで過程を踏み、最終的に校則の改善点を発表できるようまとめさせました。

校則の違和感について議論-プリント2

実施した後の反省点

かかった時間

議論で10~15分、発表で5~10分程度

反省点

個人的には、個人で意見を熟考→グループで出し合うというイメージでプリントを作成しましたが、生徒たちはみんなで一つのテーマに沿ってざっくばらんに意見を出し合い、よりよい校則を考えていく作業をしているグループが多かったです。

それも良いことではありますが、個人的にはグループワークであっても、まずは自分の考えを持たせたいと考えているので(受け身な生徒を作らないようにしたい)、自分の考えをまとめる時間とグループでの作業時間を明確に区切ってあげるとよかったかな…と思います。

よかった点

身近なテーマで、活発な議論が行えていた。

4月当初に実施したことで、まだ慣れていないグループも多かったが、内容がよく盛り上がっていた。共通の話題でもあるおかげで話が進み、アイスブレイクの面でも効果的であったと感じる。

よかったら試してみてください!

授業プリントについては、本サイトの「授業プリントのページ」にて掲載されています。公共プリント01の「社会に生きる私たち」に載っていますので、よかったら参考にしてください。質問等ありましたら、お気軽にコメント欄へお書きください。

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