はじめに
共通テスト直前ということで、現2年生もいよいよ受験生としての準備をしていく時期となりました。このタイミングで欲しくなるのが参考書。受験科目が決まったものの、何から始めよう…?と困っている人は多いのではないでしょうか。(※受験科目に悩んでいる人は、「【新課程版】倫理・政経どっちを選ぶ?」をご覧ください)
特に政経は深い理解が求められ、時事的な内容を含むこともあるため、参考書を1冊持っておくと心強い科目です。今回はおすすめの参考書を何冊か紹介していくので、自分の目標に合わせてベストな選択ができるよう、参考になれば嬉しいです。是非最後まで読んで下さい。
まず原則として、買えるもの、実際にパラパラ読めるものが理想なので、書店に置いてある有名なものをメインに紹介します。ネット上で数ページ立ち読みできるサービスもあるので、近くに大きい書店が無い場合はネットでの購入をお勧めします。
楽天Kobo政経おすすめ参考書
では、おすすめする政経参考書について紹介していきます。全体のイメージを持ってもらうために、以下のように分類しました。横軸は参考書のスタイルを、「講義のような語り口調」or「板書のようなポイントまとめ型」のいずれかで分類しています。これは好みの問題なので、自分の好きなタイプを選ぶ時に参考にして下さい。縦軸については「内容の濃さ」で比較をしています。ポイント重視で頻出部分を効率よく学んでいきたいのか、教科書以上の内容量で共テの高得点だけでなく、難関私大にも対応できる知識が必要なのか、志望校のレベルに合わせて考えるといいと思います。
①蔭山の共通テスト 政治経済
数年前から改訂・増刷を繰り返すベストセラーですが、何といってもこの本の強みは「読みやすさ」!あとに紹介する書籍が数色の印刷であるのに対し、この参考書は全ページカラー印刷であり、読んでいて視覚的に飽きないレイアウトです。印象に残りやすく、当然暗記のしやすさにも繋がっていきます。また、講義形式の語り口調で構成されているため、わかりやすい授業を聞いているようにサクサク読むことができます。政経に対して苦手意識が強い人にもおすすめできる1冊でしょう。(ちなみに、個人的には倫理バージョンの方がより面白く、倫理選択者にはかなりおすすめできる1冊です!)
デメリットを強いて言えば、語りや図表にページを割く関係上、難関大を目指すレベル内容まで完全網羅できていると言い難いところでしょうか。とはいえ、共通テストで8割をめざすレベルであれば、十分対応できる分量なので、多くの受験生が手に取るのも納得の1冊です。
※蔭山克秀の政治経済が面白いほどわかる本
補足になりますが、先ほど紹介した蔭山先生の別パターンで人気がある1冊がこちら。①で紹介したものよりも語り口調は少なく、堅い印象となっており、内容量も多くなっています。政経がある程度得意な人や、目指すラインが9割以上の人など、①が物足りないと感じる人にはこちらもいいかもしれません。解説はとてもわかりやすいです。
②政治経済の点数が面白いほど取れる本
2冊目は「点数が面白いほど取れるシリーズ」。黄色の表紙にアニメキャラのイラストが印象に残るシリーズで、政経以外にも販売されていますね。大きめの書店に行けば、全科目網羅されていますので、一度は見たことあるのではないでしょうか。
この本も長年出版されているだけあり、安定感があります。語り口調を中心に展開され、内容も充実しています。ポイントまとめのようなコーナーも随所に見られますので、暗記が定着しやすい工夫がされています。ボリュームも充実しており、共通テストレベルであれば、これ1冊で十分対応できます。
デメリットとしては、色使いが単調なことくらいでしょうか。白黒+赤の限られた配色となっており、読む時のワクワク感や印象の残りやすさで言うと①に劣る部分かもしれません。そもそも多色よりもこちらの方がシンプルで良いという人もいますので、一度手にとって見てもらえるといいでしょう。また、先述した通りボリュームはあるので短期での使用には不向きです。
③共通テスト 公共、政治・経済集中講義
次に紹介するのは集中講義シリーズです。公共・政経だけでなく公共・倫理のバージョンも販売されているものです。このシリーズも人気商品であり、小さめの書店にも置いてあるのをよく見かけます。
このシリーズは、これまで紹介したものとはタイプが異なります。言うなれば、類出ポイント特化型であり、内容の濃さより主要ポイント重視です。冊子の分量もそこまで多くなく、1つの単元を1つの見開きで解説していくレイアウトとなっています。説明は丁寧でわかりやすいため、タイトルの通り短期間で集中して基礎を定着させたいのであれば、ぴったりな1冊となります。
しかし、内容がポイントに厳選されている分、どうしても物足りなさはあるかもしれません。特に、難関私大や共テ9割を目指すレベルで勉強を進める場合、この1冊では必要な知識を抑えられない可能性があるので注意しましょう。使いやすさはピカイチなので、人気商品となっています。こちらは電子書籍の販売・立ち読みサービスもありましたので、ぜひ参考にしてください。
楽天Kobo④畠山のスパッとわかる政治経済爽快講義
最後に紹介させていただく1冊は、私自身も愛用している1冊です。強みとしては何といっても「内容の濃さ」!教科書や資料集に載っていないレベルの事項や、時事的な内容の解説など、この1冊さえあれば大学入試の政経はどこでも戦えると言っても過言ではありません。共通テストで9割〜満点を目指す人や、私大の一般入試で早慶・MARCH・関関同立レベルを政経で受験したい人にもおすすめです!これより濃い参考書はおそらく無いです。
一方で、内容が深すぎるため、共テの目標が6〜7割であったり、勉強する時間が限られる人にとっては、使いこなせない可能性もあるので要注意です。また、レイアウトも②と同様赤黒の2色展開となります。同じシリーズで問題集も販売されているため、参考書と合わせて演習できる点も魅力の一つです。
ただ、唯一欠点がありまして…最近書店で見る機会がかなり減ってしまいました。場所によっては置いてあるのかも知れませんが、私の近辺では発見できず、最新版は渋々ネットで購入しました。電子書籍版も出ていないので、ネット上の立ち読みもできません。気になる人は、私のおすすめを信じ、ネット上で購入してください!!
おわりに
以上4冊を紹介しましたが、この4冊で受験生の7~8割は埋まるのでは…?と思うような人気どころばかりです。近くに大きめの書店がある人は、ぜひ手に取ってみてください。そうでない場合はネットで購入するしかありません。①②③に関しては楽天koboにて電子書籍版も販売されていましたので、デジタル派の人はそちらもお試しください。書籍は楽天ブックスやAmazonなどの大手サイトでネット購入可能です。
参考書で最も大切なのは、何度も繰り返し読み、ぼろぼろになるまで使い込むことです。自分の志望大学レベルや、好みに合わせて、これならずっと使っていけそう!と思うものを選ぶといいでしょう。今後も受験の情報や過去問や講義など、大学入試に役立つサイト運営をしていきますので、よろしくお願いいたします。
コメント