政経まとめ04 –新旧憲法の比較–

マッカーサー政治分野

 憲法は最高法規と呼ばれる。簡単に言えば、”最も重要なルール”ということだ。当然、法律よりも格上のルールとなる。日本の歴史では、戦前(明治〜昭和)にあった大日本帝国憲法(以下:旧憲法)と、戦後日本の基礎となった日本国憲法(以下:新憲法)の2種類が存在する。入試ではこの2つの憲法の”違い”が出題されやすい。それぞれの憲法のポイントを抑え、どんな特徴があるかを整理しよう。

 まずは大まかな違いを表に示す。詳細はその後にまとめていくので、理解ができてない部分を中心に読んで欲しい。

新旧憲法の比較まとめ

新旧憲法の比較表
新旧憲法の比較:☆マークがポイント(下で詳しく解説)

point1:主権の違い~天皇の在り方~

まず大きな違いとしては「天皇の在り方」が大きく異なること。旧憲法では、天皇は統治権を総攬(※1)する、議会は天皇の協賛機関(※2)、内閣は天皇の輔弼機関(※3)というように、全ての権限が天皇に集中していた。それに対して新憲法では天皇は象徴であることが示されており、主権は国民にある。

【用語解説】※1 総 攬 :すべて掌握すること
      ※2 協 賛 :賛同して支えること
      ※3 輔 弼 :補佐して助けること

point2:基本的人権について

 勘違いしやすいポイントなのが、旧憲法の人権保障である。旧憲法では「臣民の権利」として、自由権などが規定されていた。しかしそれは、“法律の範囲内で”という条件付き。極端な話で例えるなら、「天皇に反する行動は全て逮捕にするぞ法」なんていう人権めちゃくちゃなルールでも、”法律で規定されてる”の一言で正当化されてしまうということだ。つまり、法律によるさじ加減で、人権を奪うことも可能であった。この時代は人権保障が不十分であったといえる。

point3:特別裁判所について

 司法権において、新旧憲法の間で異なっていたのが「特別裁判所」の存在だ。旧憲法の時代では、通常の裁判所以外に「皇室裁判所」「行政裁判所」「軍法会議」といった裁判所が設置されていた。しかし、これでは特別扱いが生まれて、公正な裁きが行われない可能性があったんだ。新憲法では、「司法権の独立」を保障するため、特別裁判所の設置はされなくなった。(※裁判官を裁く場合の弾劾裁判所は例外!)

point4:地方自治について

少し地味で細かい知識だが、意外と入試で問われることが多いポイント。地方自治について、新憲法では92条に規定されているが、旧憲法には一切記載がない。覚えておこう。

日本国憲法92条

このあたりの違いを抑えておけば、比較の問題は難なく解けるはず。あとは『新憲法制定までの流れ』『憲法改正の手続き』あたりを整理しておけば完璧ではないかな。暗記量は少ない範囲なので是非得点源にしてください!!!

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