政経まとめ44 –地域紛争問題–

国際分野

 今回は「地域紛争問題」について。現在においても、民族や宗教、領土問題などを背景に争いが生じている。戦争は国家同士で生まれる争い、内戦は国内での争いを指すが、紛争は争い全般のことを指す。その程度の違いなので、教科書によって○○紛争や○○戦争と呼び方が変わることもある。気にしなくてもいい。

 冷戦が終了した1990年代以降は、米ソの対立がなくなったことにより、元々抑え込まれていた民族間の衝突が表面化するようになった。多くの地域紛争が登場するが、大学入試レベルでは、紛争の名前・場所・内容をセットで覚えておく必要がある。

①主要な地域紛争の内容

衝突の要因はさまざまであるが、主要なものを中心に分類した。以下に紹介する紛争は、頻出なので、内容まで抑えておこう。

パターンⅰ:宗教的対立が背景にある戦い

宗教的対立による地域紛争

◆カシミール紛争

まずカシミール紛争は頻出。別名印パ紛争と呼ばれるように、インドとパキスタンの中間に位置するカシミール地方をめぐる争いだ。インドの多数派であるヒンドゥー教と、パキスタンに多いイスラム教の宗教的対立も、この争いを助長している。また、中国もこの地域の領土争いに加わり、3つ巴の対立となっている。

◆パレスチナ問題

パレスチナ問題とは、ユダヤ人のイスラエルとアラブ人のパキスタンの対立を指す。宗教的な対立だけでなく、近年は政治的な対立も関連し、国際的な問題となっている。ユダヤ人は元々この地域に居住していたが、侵略により世界各地に散らばった歴史がある。その後、周辺にいたアラブ人がパレスチナに居住するが、1947年にユダヤ人がイスラエルを建国し、同じ地区を巡って真っ向から対立することになった。

パターンⅱ:独立・自治を求める戦い

独立・自治を求める地域紛争

◆ユーゴスラビア紛争

ユーゴスラビアはヨーロッパ圏で発生した地域紛争。一つの地域に、複数の民族や宗教、言語圏が併存している場所で、冷戦の終結を機に各地で独立を求める動きが高まっていった。

旧ユーゴスラビア地域の国

パターンⅲ:国内での勢力争い

国内での地域紛争

アフリカ地域の紛争が多くあるが、場所を答える問題が特に難しい。ツチ族とフツ族の争いによるルワンダ内戦は頻出。ツチ族が虐殺された事項もキーワードとして抑えておきたい。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました