政経まとめ20 –経済学説–

政経まとめ

経済学説は、その時代の経済に大きな影響を与えてきた。時代背景も併せて覚えることで、経済の移り変わりを流れで抑えてもらいたい。また、その時代を代表する経済学者は頻出なので、人物と著書・キーワードをセットで覚えることもポイントだ。

経済学説の流れ

まず資本主義経済の流れを抑えるにあたって、時代を3つに区分するといい。

「①18世紀→②20世紀前半→③20世紀後半」の3つだ。

18世紀後半の産業革命により資本主義が発達した時代から、今回の話はスタートする。

①18世紀 アダムスミス

アダム=スミスは18世紀のイギリス経済学者。国の役割を最小限にした”小さな政府”で、「自由競争」による経済体制を理想とした。この考え方を自由放任主義(レッセ・フェール)という。政府が経済に介入しなくとも、人間の欲望が自然と経済を動かし、社会の調和を保つと考えた。彼はその状態を「神の見えざる手」と表現し、神が目に見えない手で自然と経済を安定させるようだと捉えた。

蛍光ペンでマークしたキーワードは、確実抑えておきましょう。

②20世紀前半 世界恐慌後の転換

 19世紀、資本主義がさらに進む中で、競争による貧富の格差、資本の集中が発生し、不満が高まっていく。決定的になったのが、1929年の世界恐慌である。この世界的不況により失業者が急増し、経済体制の建て直しが求められた。

 この時期を転換点に、資本主義を修正する国や、社会主義経済へ移行する国が現れたが、修正資本主義として”大きな政府”への移行を説いたのが、ケインズである。

 ケインズが考える国の在り方は、アダムスミスとは真逆のものになる。スミスが自由放任を推進したのに対し、ケインズは政府が積極的に経済へ介入することを説いた。政府が「お金をともなう支出」(新しい仕事や新しい商品)を作り出し、景気を刺激していこうと考えた。この「お金をともなう支出」を有効需要といい、この考え方に沿って公共投資を増やすことを説いた。

 政府による公共投資により、失業者を救済し、完全雇用の実現を目指したのである。

③1970年代~ 新自由主義の台頭

 ケインズの考え方には国の資金が必要であり、国債(国の借金)が膨れ上がっていく事態が発生した。これではいつか国が潰れてしまうと、ケインズ経済の限界が見え始め、1970年ごろから反ケインズの考え方が登場する。

 ここで主流となった考え方が「新自由主義」であり、アダムスミスの時代と同じ「小さな政府」を理想とした考え方である。

 この考え方はフリードマンにより提唱され、経済政策は「貨幣の供給量」が適正に行われているかに着目し、政府による介入を最小限に留めるものであった。1980年代になると各国が政策的に実行するようになり、アメリカのレーガン大統領・イギリスのサッチャー首相・日本の中曽根首相などはその代表例だ。

このアダムスミス→ケインズ→フリードマンの流れは確実に覚えておきたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました