政経まとめ16 –選挙のしくみ–

政治分野

日本の選挙権獲得の歴史

 まずは選挙権獲得の歴史について。大きな転換点として4つ抑えておくポイントがある!

今でこそ選挙権があるのは当たり前だが、女性に選挙権が与えられたのは戦後。まだ100年も経っていない最近の話である。それまでは男性のみ、その少し前は納税額の制限があり、全人口の1%という限られた人しか参加できなかった。

日本の選挙制度

 衆議院と参議院で選挙制度が異なるため、その違いが入試でも問われる。自分が選挙をするイメージを膨らませながら、どのような方法で選挙を実施しているかを確実に理解しよう。

衆議院:小選挙区制+比例代表[拘束名簿式]

1994年に公職選挙法が改正されて以来、この方法で実施されている。ちなみにそれ以前は、1つの選挙区から3~5人が選出される「中選挙区制」が導入されていた。(この仕組みはシンプルなので、勉強する受験生にとってはありがたかっただろうね…笑)ではこの制度を詳しく見ていこう。

まず「小選挙区制」というのは、1つの選挙区から1人の当選が出る制度。非常にシンプルだ。1人しか当選できないことから、2位以降へ投票されたものは、すべて落選票となる。これを「死票」と呼ぶこともポイント。このように、力のある政党は順当に当選していくため、政権が安定しやすい利点があるが、支持が少ない政党は全く勝てず、少数派の意見が反映されにくいことが欠点となる制度である。

そこで併せて導入されたのが「比例代表制」である。この選挙は政党へ投じられた票数に応じて、当選者を分配していく制度。この制度であれば、少数派の政党でも議席を獲得しやすい。逆に言えば、多くの政党が乱立しやすい制度であるため、政権は不安定になることが欠点。

この2つを組み合わせたのが衆議院で採用される「小選挙区比例代表並立制」である。全国を295に分けた小選挙区と、全国を11ブロックに分けた比例区でそれぞれ選挙が行われる。そしてこの制度実は、どちらも同時に立候補することができる。これは衆議院だけのしくみであって、だから「並立制」という名前がついている。この制度があるため、小選挙区で落選した候補者が、比例区で復活当選なんてことも起こる。

参議院:選挙区+比例代表[非拘束名簿式]

 参議院は原則都道府県ごとに分けられた「選挙区制」と、全国を1つのブロックとする「比例区」で選挙が実施される。選挙区制はそれぞれの人口に合わせて1~6名ずつ当選者数が決まっている。なぜ“原則”都道府県ごとと表現したかというと、2015年の法改正で「鳥取&島根」「徳島&高知」という合区が設定されることになったからだ。時事問題対策として、覚えておくといい。

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