政経まとめ11 –国会・内閣の権限–

kokkai政治分野

 日本では議院内閣制(国会と内閣が連帯して政治を行う)を採用しており、両者の区別がイメージしづらいでしょう。例えば内閣総理大臣は内閣のリーダーだけど、選挙を通して選ばれた国会議員でもある。その総理大臣はだれが決めているんだ?予算を作るのはどっちだ?条約を締結するのはどっちだ?などなど…。頭を使わないとごっちゃになる部分がたくさんあるので、丁寧に両者の区別をしていきましょう。

まずは、大まかな業務の違いを図にまとめてみました。

国会と内閣の区別

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 基本的に、国会は立法機関で内閣は行政機関。簡単に言えば、ルールを作ったり、決めたりするのが国会で、そのルールに則って業務にあたるのが内閣といったところ。なので、「議決」というワードが入る業務は、国会が担っていることが多い。

 例)条約…国会で承認→内閣で締結
   予算…案をもとに国会で審議・議決→内閣の各省庁で運用

その中でも、★マークを付けた部分はややこしい(よく出る)ポイントなので、ひとつづつ丁寧に解説していく。

★1 法律案について

 上の段落で、「ルールを作るのが国会で、そのルールで業務にあたるのが内閣」と書きましたが、実は法律案は内閣が提出することもできるんです。しかもこの内閣提出案は、国会を通過しやすい。なぜかという説明は、両者の関係を見ればおわかりいただけるかな。

 上の図のように、国会は与党と野党の両者が存在するが、内閣には与党のメンバーで構成されている。つまり、内閣で作った法律案は与党の意見で作られたもので、国会でも多数決ですんなり通りやすい。逆に国会では、批判役となる野党のメンバーが作成した法律案が多く、どうしても多数決で負けてしまう。結果、以下のような結果が生まれている。

deta:2017年
議員提出法案 136件→成立した法案10件(成立率7%)
内閣提出法案  66件→成立した法案63件(成立率95%)

 この通り、法律案は内閣が提出したものが主流となっているのが、現状である。

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