共通テスト 政経 過去問 53 青年期の課題➀《倫理・現社分野》

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2021年から始まる共通テスト。従来実施されていたセンター試験より、思考力を問う問題が多くなる。読解すべき文章量が多くなり、持っている知識と結び付けて正解を導き出す必要がある。とはいえ、まず前提に知識がなければ解けないので、センター試験の過去問演習を通して知識の定着を目指しましょう。

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※注意※ 今回掲載する青年期の範囲は、政治経済では出題されない単元となります。
倫理や現代社会で受験する方は、参考にしてください!

問1 次の文章中の A ~ C に入る語句や人名の組合せとして最も適当なものを,次から一つ選べ。 

青年期から成人期への移行に際しては,成年式等,大人への仲間入りの儀礼,すなわち A を経験するように,社会から求められることがある。さらには,青年自身が自分らしさの確立に向けて取り組むことも,重視されてきた。例えば,心理・社会的な発達理論を提起した B は,青年期の発達課題の一つとして,時間の流れのなかで,様々な場面にわたり,自分が自分であることの確信を得ることを挙げた。こうした課題が達成されない様子を指して,彼は C と呼んだ。

① A モラトリアム   B エリクソン  C 第二反抗期
② A モラトリアム   B エリクソン  C アイデンティティ拡散
③ A モラトリアム   B フロイト   C 第二反抗期
④ A モラトリアム   B フロイト   C アイデンティティ拡散
⑤ A イニシエーション B エリクソン  C 第二反抗期
⑥ A イニシエーション B エリクソン  C アイデンティティ拡散
⑦ A イニシエーション B フロイト   C 第二反抗期
⑧ A イニシエーション B フロイト   C アイデンティティ拡散

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⑥【解説】モラトリアムは「猶予期間」という意味で、責任や役割が免除される期間のことを指す。エリクソンは青年期において重要人物。頻出なので要注意。フロイトは防衛機制を説いた。

問2 職業をめぐる日本の法制度や状況に関する記述として最も適当なものを,次のうちから一つ選べ。

① 人権の一つとして保障される職業選択の自由は,経済の自由(経済活動の自由)には含まれない。

② ニートには,ふだん収入を伴う仕事をしていないが,職業訓練中である者も含まれるとされる。

③ インターンシップは,大学生などが一定期間,企業等で就業体験することで職業意識を高めていくことを目的の一つとして実施されている。

④ 働く障害者や,働くことを希望する障害者への支援として,一定以上の雇用率で障害者を雇用することを企業等に求める法律は,制定されていない。

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③【解説】②ニートは「職業に就いていない・教育を受けていない・職業訓練を受けていない」人のことを指す。④障害者雇用促進法という法律によって義務付けられており、2021年3月現在、従業員が43.5人以上いる民間企業の雇用率は「2.3%」となっている。達成できなかった場合、納付金の徴収や、改善指導が入ることもある。

問3 マズローは,人間の欲求は下の図のような階層構造を成すという考えを提唱している。欲求の内容を説明した記述ア~ウと,図中のA~Cにあてはまる欲求との組合せとして最も適当なものを,下の①~⑥のうちから一つ選べ。 

ア 自分を尊敬したり,他者から認められたりしたいという欲求
イ 他者と関わり,自分が所属する集団に受け入れてほしいという欲求
ウ 危険を避けて,安全に暮らしていきたいという欲求

① ア―A  イ―B  ウ―C
② ア―A  イ―C  ウ―B
③ ア―B  イ―A  ウ―C
④ ア―B  イ―C  ウ―A
⑤ ア―C  イ―A  ウ―B
⑥ ア―C  イ―B  ウ―A

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⑥【解説】マズローの欲求階層説は頻出。各階層の順番と、その中の具体例などを抑えておく。

問4 青年に関する記述として適当でないものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① ルソーは,青年期を心理・社会的モラトリアムと呼び,大人としての責任や義務を果たすことを猶予されているとした。

② ハヴィガーストは,青年期に取り組むべき発達課題として,職業の選択やそのための準備などを挙げた。

③ 学業や学生生活に対して意欲や関心がなくなるという,青年期の学生にみられることがある無気力な状態は,スチューデント・アパシーと呼ばれる。

④ 青年期に,親や大人に依存していた状態から自立に向けて踏み出すことは,心理的離乳と呼ばれる。

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①【解説】心理・社会的モラトリアムと呼んだのはルソーではなく、エリクソン。②③④は正しい文章なので、合わせて覚えておこう。

問5 同時に満たすことのできない複数の欲求の間で揺れ動く心理状態を葛藤という。葛藤には次のア~ウに示すような型がある。葛藤の型ア~ウと,葛藤を感じる状況A~Cとの組合せとして最も適当なものを,下の①~⑥のうちから一つ選べ。  

ア 回避したい欲求と,回避したい欲求による葛藤

イ 回避したい欲求と,接近したい欲求による葛藤

ウ 接近したい欲求と,接近したい欲求による葛藤

A もっとゲームをしたいが,ゲームばかりして勉強する時間がなくなり,成績が悪くなるのは嫌だ。

B ある友達から,今度の日曜日に遊ぼうと誘われて楽しみにしていたが,同じ日に,遠くに住んでいる祖母が来ることになり,祖母とも過ごしたい。

C 英語と数学は苦手なので勉強したくない。しかし,成績が悪くなって,しかられるのも嫌だ。

① ア―A  イ―B  ウ―C
② ア―A  イ―C  ウ―B
③ ア―B  イ―A  ウ―C
④ ア―B  イ―C  ウ―A
⑤ ア―C  イ―A  ウ―B
⑥ ア―C  イ―B  ウ―A

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⑤【解説】接近がプラス(~したい)の欲求で、回避がマイナス(~したくない)の欲求である。それらを踏まえて丁寧に読み解けば問題なし。

問6 青年期に関する記述として最も適当なものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① レヴィンは,青年を境界人(周辺人)と呼び,大人の集団にも子どもの集団にも安定した帰属意識をもつ存在だとした。

② エリクソンは,社会のなかでの自らの連続性や一貫性の感覚を獲得するアイデンティティの確立を,青年期の課題として挙げた。

③ 時代や社会が変化しても,青年期の開始および終了の時期は,一定であるとされる。

④ 学業および社会や人に対する意欲や関心が高まるという,学生に特有の状態は,スチューデント・アパシーと呼ばれる。

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②【解説】エリクソンは頻出人物。確実に知っておきたい。レヴィンのマージナルマンもよく出る。

問7 葛藤を感じる状況に直面したときの対処に関する次の記述A~Cと,それぞれに相当する防衛機制(防衛反応)の種類(型)との組合せとして最も適当なものを,下の①~⑧のうちから一つ選べ。

A 明日提出しなければならない課題があるのに,テレビやゲームなど,課題とは関係のないことに時間を費やしてしまう。

B 参加したいと思っていたサークルへの希望者が多数いて入れなかったとき,「ああいうサークルの雰囲気は自分には合わなかったはずだ」などと考えてしまう。

C 好意を抱いている相手に対して,その気持ちとは反対に無関心を装ったり意地悪をしたりしてしまう。

① A 逃 避  B 退 行  C 反動形成
② A 逃 避  B 退 行  C 投射(投影)
③ A 逃 避  B 合理化  C 反動形成
④ A 逃 避  B 合理化  C 投射(投影)
⑤ A 昇 華  B 退 行  C 反動形成
⑥ A 昇 華  B 退 行  C 投射(投影)
⑦ A 昇 華  B 合理化  C 反動形成
⑧ A 昇 華  B 合理化  C 投射(投影)

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③【解説】防衛機制の具体例も例文から判別できるようにしておきたい。

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