共通テスト 政経 過去問 41 国際連合

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2021年から始まる共通テスト。従来実施されていたセンター試験より、思考力を問う問題が多くなる。読解すべき文章量が多くなり、持っている知識と結び付けて正解を導き出す必要がある。とはいえ、まず前提に知識がなければ解けないので、センター試験の過去問演習を通して知識の定着を目指しましょう。

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問1 国連安全保障理事会における表決についての次の事例A~Cのうち,決議が成立するものとして正しいものはどれか。当てはまる事例をすべて選び,その組合せとして最も適当なものを,下の①~⑦のうちから一つ選べ。

A 実質事項である国連平和維持活動の実施についての決議案に,イギリスが反対し,ほかのすべての理事会構成国が賛成した。

B 手続事項である安全保障理事会の会合の議題についての決議案に,フランスを含む5か国が反対し,ほかのすべての理事会構成国が賛成した。

C 実質事項である国際紛争の平和的解決についての決議案に,すべての常任理事国を含む9か国が賛成した。

① A      ② B      ③ C 

④ AとB    ⑤ AとC    ⑥ BとC

⑦ AとBとC

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⑥【解説】安全保障理事会は、米ロ英仏中の常任理事国と、非常任理事国の10カ国で構成される。この15カ国のうち9カ国の賛成が必要であるが、重要な実質事項では常任国5カ国の賛成が不可欠である。Aは常任国であるイギリスが反対しているため×。Bのような手続事項では、9カ国が賛成していればOK。

問2 国家以外の主体についての記述として誤っているものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① NGOの中には,国際連合の経済社会理事会との協議資格をもつものがある。

② ILO(国際労働機関)は,使用者代表および労働者代表の二者構成で,運営を行っている。

③ NGOの中には,対人地雷全面禁止条約の締結を促進する活動を行ったものがある。

④ WHO(世界保健機関)は,専門機関として,国際連合の経済社会理事会と連携して活動している。

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②【解説】ILOは国連機関の中では唯一、政府・労働者・使用者の三者構成を取っている。政策策定や計画立案時には、経済を動かす社会的パートナーである労使代表も、政府と等しく発言する権利をもっている。

問3 国際平和の実現のための制度や取組みについての記述として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① 日本がポツダム宣言を受諾した年に開催されたサンフランシスコ会議では,国連憲章が採択された。

② 常設仲裁裁判所は,国際連合の主要機関の一つである。

③ 国際連盟は,勢力均衡の理念に基づく国際組織である。

④ 冷戦終結後に開催されたウェストファリア会議では,欧州通常戦力条約が採択された。

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①【解説】②常設仲裁裁判所は国家・私人・国際機関の紛争調停や仲裁を担う組織だが、国際連合とは関係ない組織である。③国際連盟は集団安全保障の理念に基づく国際組織であった。④ウェストファリア条約は17世紀に採択されたもの。

問4 国際社会の平和に重要な役割を担っている国際連合についての記述として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① 国連安全保障理事会の常任理事国は,9か国で構成されている。

② 国連安全保障理事会の非常任理事国は,2年任期で選出される。

③ 国連憲章では,集団的自衛権の行使は認められていない。

④ 国連の平和維持活動は,国連憲章に基づく国連軍により遂行されている。

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②【解説】①常任理事国は5カ国(米ロ英仏中)③国際法上の集団的自衛権は国連憲章51条に規定されており、日本も国連加盟国としてそれに拘束されている。④国連憲章に基づく国連軍とは、特別協定に基づき常設される部隊をさす。国連の平和維持活動はその都度協力国が集まる形で構成され、国連軍とはいえないものである。

問5 国際社会全体の平和と安全を維持するための国連(国際連合)の仕組みに関する記述として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① 国連安全保障理事会が侵略国に対する制裁を決定するためには,すべての理事国の賛成が必要である。

② 国連憲章は,国連加盟国が安全保障理事会決議に基づかずに武力を行使することを認めていない。

③ 国連が平和維持活動を実施できるようにするため,国連加盟国は平和維持軍を編成するのに必要な要員を提供する義務を負っている。

④ 国連憲章に規定されている本来の国連軍は,これまでに組織されたことがない。

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④【解説】②安保理は法的拘束力があり、経済制裁や武力制裁を実施することもできる。③PKOは自発的に加盟国が参加するもの。④国連憲章において「国連軍」は規定され、いつでも自国の軍隊を提供する特別協定を結ぶことで編成される。しかし、これまで特別協定が結ばれたことは無く、正式な国連軍は組織されていない。現在活動している国連の部隊は、PKO活動を行うために自主的に派遣されたもので、国連が強制的に招集したものではない。

問6 国境なき医師団(MSF)とともに,2014年に西アフリカを中心に流行したエボラ出血熱の感染拡大を防ぐための活動において,中心的な役割を果たした国際連合の専門機関として最も適当なものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① ILO

② FAO

③ WHO

④ UNESCO

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③【解説】③WHOはWorld Health Organizationの略であり、世界保健機関という。保健関係の国際業務にあたる組織である。①のILOは国際労働機関、②のFAOは国連食糧農業機関、④のUNESCOは国際連合教育科学文化機関。

問7 A~E国のすべてが加盟する国連の集団安全保障体制の下において,ある軍事同盟(A,Bが加入)と別の軍事同盟(C,Dが加入)とが併存し,さらにいずれの軍事同盟にも加入していないE国も存在している状況があるとする。ある時,A国とC国との対立が激化し,国連安全保障理事会はA国がC国を軍事的に侵略したと決議した。このとき,国連憲章下の集団安全保障体制の枠組みの中で,それぞれの国連加盟国がとる行動として適当でないものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① 国連安全保障理事会が必要な措置をとるまでの間,C国がA国の武力行使から自国を防衛する。

② 国連安全保障理事会が必要な措置をとるまでの間,D国がC国との同盟に基づいて,C国と共同でA国の武力行使からC国を防衛する。

③ B国がA国との同盟に基づいて,A国の武力行使に参加する。

④ E国がA国への国連による軍事的な強制措置に協力する。

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③【解説】集団安全保障体制の枠組みの中では、加盟国が必要な措置を統一して行う必要がある。③のように個別の同盟に基づく行動は単独行動であり、集団安全保障体制の考え方に反する行動となる。

問8 国際平和を維持する仕組みについて,次のA,Bのような立場がある。それぞれの立場の具体例として最も適当なものを,下の①~④のうちから一つ選べ。

A 国家間の力関係を均衡させることで,侵略を相互に抑制する。

B 武力の不行使を多数国間で約束し,これに違反した国に対しては,その他のすべての国が共同で制裁を加える。

① 第一次世界大戦前の欧州では,Aの立場に基づき,多くの国が加わる同盟が複数形成された。

② 核拡散防止条約(核不拡散条約)では,Aの立場に基づき,各締約国が保有できる核戦力の上限を設定する取決めがなされた。

③ 国際連合(国連)憲章ではBの立場が採用されたため,ある加盟国が憲章に違反して武力を行使すれば,いかなる場合にも国連は制裁措置を発動する。

④ 日本の領域に対する武力攻撃が発生した場合,日米安全保障条約に従い,日本とアメリカはBの立場に基づく制裁措置を共同で発動する。

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①【解説】Aは勢力均衡方式、Bは集団安全保障方式の説明である。

問9 国際連合(国連)の平和維持活動について,PKO協力法(国連平和維持活動協力法)に基づいて自衛隊が派遣された国や地域として誤っているものを,次の①~④のうちから一つ選べ。

① イラク

② カンボジア

③ ハイチ

④ 東ティモール

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➀【解説】イラクへ派遣された事実は間違っていないが、イラク復興支援特措法に基づいたものであり、PKOの一環で派遣されたわけではないことに注意。
復習!

丁寧に復習しておこう!

→ 政経まとめ38国際連盟と国際連合

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