政経まとめ26 –金融政策–

政経まとめ

今回は金融について。内容量が非常に多いため、今回は金融政策を中心に解説を実施していこうと思います。

金融政策とは、日本銀行(以下:日銀)が実施する景気調整のこと。前回の財政政策で紹介したのは政府が実施する景気調整だったが、この財政政策と日銀による金融政策を組み合わせて景気調整をしている。これをポリシーミックスという。では日銀はどのような方法で景気調整をしているのか?詳しく解説します。

➀日銀の役割

まず、日銀の役割について簡単に紹介する。これらは大きく分けて3つある。「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」の3つだ。

発券銀行

日本国内で唯一紙幣を発行しているのが日銀である。もともとは硬貨だけだったが、金持ちにとっては重くて不便なため、金庫業者が預かり証として紙幣のようなものを発行したのが、紙幣の始まりではないかと言われている。(諸説あり)そもそも硬貨は政府が作っていた歴史もあり、現在でも硬貨は政府が管轄する財務省で作られている。紙幣と硬貨は作っている場所が違うというのは、冷静に考えると不思議な現象だね。

銀行の銀行

私たちが銀行といわれて思い浮かぶのは「U〇J銀行」とか「ゆう〇ょ銀行」といったもの。これらの銀行は「一般銀行」や「市中銀行」と呼ばれる。この市中銀行がお金の貸し借りをしたいと思った時、取引相手となるのが日本銀行である。ゆえに「銀行の銀行」と呼ばれる。逆に、日銀は私たちのような一般人相手にお金のやり取りをすることは無い。この銀行への働きかけを通して、社会全体の銀行に影響を与え、景気調整を実施している。

政府の銀行

これはその名の通り。政府に関するお金のやり取りを担当するのも日銀の仕事である。公務員の給料を引き出す場合などは、政府が日銀に依頼して準備してもらうなどのやり取りがある。

②金融政策による景気調整

では今回の本題に移る。景気調整の考え方は財政政策のときと同じ。復習として同じ資料を提示しておくので確認しておこう。

日本銀行が市中銀行に働きかけて、市中銀行の資金量を増減させることにより、景気調整を行う。みんなの財布だって、たくさんお金を持っていれば余裕があって財布のひもも緩むし、お金が無くてカツカツだと貸す余裕なんてなくなるね。つまり、社会全体にお金を供給していきたい時は、市中銀行の資金量を増加させ、逆の場合は吸収する。では具体的にどんな方法で景気調整を実施しているのか。まずは代表的な方法を2点紹介する。

公開市場操作

市中銀行の通貨量を増減させるために、国債や手形を売買する方法を公開市場操作という。国債や手形は日銀と市中銀行の間で扱う商品のようなもの。例えば、不況時の場合は、市中銀行に資金を供給したい。そのために商品を買い取って資金を供給する。資金が潤った市中銀行は、多くの資金を社会全体に回すことができる。以下の図のような関係が成り立つ。

このように、日銀が国債等を「買う」政策を「買いオペレーション(買いオペ)」という。逆に資金を吸収したい場合は、商品を売りつければいいので「売りオペレーション(売りオペ)」という政策が実施される。この公開市場操作が、近年の金融政策の中心として実施されている。

預金準備率操作

日本銀行の金融政策としてもう一つの方法が、預金準備率操作である。預金準備率とは、市中銀行が預金に対して日銀に預けておく資金の割合

これを上げれば日本銀行は資金が吸収できるし、下げれば吸収を抑えて多くの資金を市中銀行に残すことができる。

ただし、預金準備率操作については、現在の日本ではあまり機能せず、金融政策として実施されていない。

まとめ

この2つの方法が主な金融政策の方法なので、「好況期ならこうする」「不況期ならこうする」というのを判断できるように。表にまとめておいたので確認しておこう。

これらの方法が基本的なものであるが、近年の日本はバブル崩壊後の深刻なデフレにより新しい政策が採られてきた。このデフレ脱却を目指し、1990年代後半より実施されてきた政策をまとめて「非伝統的金融政策」と呼ぶが、次のまとめで解説しようと思います。

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